厚生労働省「人口動態調査｣という統計があります。「我が国の人口動態事象を把握し、人口及び厚生労働行政施策の基礎資料を得ること」を目的にしているそうで 詳しいデータが公開されています。主に出生・死亡・婚姻などのデータです。 以前、スポーツ選手の生まれ月を調べた事がありますが一般的にはどうなんだろう？と この統計を眺めてみることにしました。ついでに、結婚は何月？人が死ぬのは何月が多い？なども・・・

結果は左のとおり。縦軸はたとえば「出生」であれば１年間に生まれた赤ちゃんのうちその月に 生まれた赤ちゃんの数の比率(%)。赤○は2015年の比率。×印は １年のうちのその月の日数の比率（たとえば１月=31日÷365日）です。赤○が× より上にあれば普通より多め、下にあれば少な目ということになります。
【出生】は７月・９月が多め、3月生まれは少な目のようです。【婚姻】はダントツ３月多くてその次が11月。逆に1・6 ・9月は少な目です。June Bride (幸せになる花嫁)と言いますが６月の結婚は少ない！梅雨時だからですかね。【死亡】は冬場12～2月が（１月が一番）多いようです。気温とかが関係あるのでしょうか？ 【離婚】は婚姻と同じように３月が圧倒的に多い。なぜでしょう？
出産祝いは夏場が売り込み時とか、お坊さんは冬場が忙しいとかが分かるわけですねぇ。 2015年が特殊な年だとマズいので、2005～2015年の11年間の平均を青線で表示しています。 似たような傾向ですね。

細かいデータを見てみよう

人口動態統計では男女別、都道府県・政令指定都市別のデータがあります。合計だけ見ると見間違いする事もあるので 個別データがわかるようにしてみました。調査年・都道府県別等・項目（出生・死亡・婚姻・離婚）・男女別を指定すると下にグラフが書かれます。（「男女」は男女合計の意味です）
棒グラフは実際の人数（組数）、青線がその月の比率、赤線はその月の日数の比率(vs365日:閏年は無視しています)です。上のグラフと同様、青線が赤線より上にあれば多めという事です。
因みに2011年・宮城県・死亡を選択すると大変不幸な事ですが、3月が異常の大きくでています。これは極めて特異な例ですが、特徴のある都道府県等があるかもしれません。 総数も載せているので新しい発見があるかもしれません。全国で婚姻をみると64万組の新婚カップル、一方離婚は23万組。なんと！（新婚の36%)

都道府県別での違いを見てみたい

都道府県別の違いを見るために横軸に都道府県を並べた棒グラフを書いてみました(2015年）。 縦軸はその月の人数の比率(対年間)とその月の日数の比率との差(パーセントポイント）です。 上向きの棒（プラス）は多め、下向き（マイナス）は少な目です。 下の項目を選んでください。細かくてわからない場合は下の３ヶ月ごとのボタンを押して下さい。 因みに福井県・石川県の11・12月、山形県の12月、秋田県の11月の出生は極端に少ないんですね。福井県の場合、 上のグラフで確かめると男の子が少ないようです。12月の沖縄県は婚姻が結構多いですね。