「犬の平均寿命は30年で約2倍に!知られざる超高齢化の実態」というダイアモンド・オンラインの記事に「日本の犬は人間同様に7歳以上の高齢犬が53.4%を占める超高齢化社会」と書いてあったのですが、いまいち、ピンとこない。そもそも犬の7歳は人間でいったら何歳?・・・という事で調べてみることに。
まずは、人間の方の超高齢化社会。2014年の人口推計でみると、65歳以上が1/4(26%)60歳以上が1/3(33%)。確かに超々高齢社会。何と言っても78歳以上が10%。町を歩いていて10人に1人は78歳以上 。これは異常。(高齢者の外出はそれほど多くないので7~8人に1人か・・)さて、ダイヤモンドの記事にあった高齢犬?の「53.4%」は人間の場合はと言うと? ・・44歳ぐらいでした。 ( 前回の国勢調査(2011年)の時は42~43歳ぐらいだったから高齢化はどんどん進んでいるんですかねぇ)
で、犬の7歳は人間では何歳?をネットで調べてみると、何と44歳!どんぴしゃ!このサイト(動物病院.jp )には7歳のワン子は【 毛色の濃い犬では、白髪が見られるなど、老化の兆しが現れてきます。そろそろ人間でいう成人病に注意です。腫瘍などの病気も発症しやすくなるため肥満に注意するとともに、運動量が減ってきたら低カロリーな食事に切り替えましょう 】とありました。動物病院のサイトだから間違いないでしょ。そうですか。「老化の兆し」ですか。
という事で、超高齢化社会の人間とワン子が一緒というダイアモンド・オンラインの記事は納得。
人間の年だったら何歳? を他のサイトで調べてみても、だいたい同じでした。
ちと見にくいから 絵にしてみましょうか。(左をクリック!)
さて、今までは、「人間だったら何歳?」という話。それじゃ、「何歳まで生きていてくれるの?」はどうか。平均寿命ってやつ。これもネットで探してみるとありました。「アニコム家庭どうぶつ白書2013」というペットの保険屋さんが出しているもの。これによると犬は男の子も女の子も13.7才、猫の男の子は14.3才で女の子は15.2才だそうです。ペットに保険を掛けるような飼い主さんとこの子だから、普通より長生きかも。
この「白書」なかなか面白い内容でした。 それはさて置き、「人間と年令に換算すると・・」と言うところの表には、「小中型犬・猫」と「大型犬」とで差がありました。大型犬の方が早く年をとっちゃうという図! とすると、犬種で平均寿命に差があるんじゃないの?と思って、更にネットで探してみると。 はい、ありました。今度は、ベンリーというペットフード屋さんのサイト。ここのデータを拝借して表を作ってみました。
◆犬種のなまえ順 | ◆平均寿命の高い順 |
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平均寿命の高い順で見てみると平均寿命の1番高いのはチワワ・ミックス犬の5kg以下で14才、最高寿命は25才だそうだ。すごい!! 人に換算した年令が違うのは何故だろ。と思ったけど「ペットの年令と人の年令の換算表」でも小中型と大型では人の年令に換算した時に違いがあったので、犬種によって老い方が違うのだろうと勝手に解釈する事にして---> 次。スクロールバーをググッと下げて55~59番目はグレート・デーンとかニューファンドランド・・みな大きいヤツね。で、7才。あくまで平均なので最高は倍ぐらい長生きして13~15才。確かに犬の寿命も延びているですねぇ。
こうして見ると、どうも小型の方が平均寿命が高く(長く)て大型は短いみたい。

まぁ、表を見ただけで分かるんだけど一応絵を描いて確認してみよっと。横軸に犬種ごとの平均的な体重、縦は平均寿命。で、各犬種が何処にいるか●を付けてみる事に(散布図とかプロット図とか言われるもの)。赤の点線みたいな縦の線上にあるのは体重が同じって事。●は左上から右下にかけてプロットされてます。上の方が平均寿命が高いんだからやはり、体重が軽い方が平均寿命は高く(長く)て大きくて重い子は短いことが確認できました。それで、ミックス犬だけ●にしてみました。赤点線上の●は●より上にあります。ミックス犬は同じ大きさ(体重)だったら純血種のワン子より平均寿命が長いって事ですね。他の血が混じると強くなるんですかね。人間なんかはどうでしょう。ハーフの人の方が丈夫だとか? どうですかねぇ・・・
おしまい