鳥の交通事故・バードストライク

 野鳥が飛行機や建物など建造物にぶつかる事をバードストライク(bird strike)と言います。「ハドソン川の奇跡」で知られるUSエアウェイズの事故(2009年1月15日@ニューヨーク)も、原因はエンジンがカナダガンを吸い込んだバードストライクでした。小型の鳥でも飛行(または滑走)中の航空機に衝突するとかなりの破壊力があり非常に危険です。南の国、例えばベトナム、ホーチミンのタンソニアン空港では、鳥ではなくコウモリ。bat strikeが頻発しています。オーストラリアでもコウモリの衝突事故の危険性が問題になっているようです。
 また最近は航空機ばかりでなく、野鳥が風力発電の風力タービンに衝突する事故が多発しています。再生可能な自然エネルギーの活用はとても有効ですが、野鳥など野生生物の生息に悪影響を及ぼす可能性があり日本野鳥の会ではその対策に当たっています。(個人的には、残念ながら、IWC(国際捕鯨委員会)を脱退し、未だにボン条約(移動性野生動物の種の保全に関する条約)に批准しない現政権ではきちんとした解決は出来ないだろうと思いますが・・)
 航空機のバードストライクとニアミスを合せた件数は、なんと年間2000件を(バードストライク:1553件)超えています。空港でのバードストライク対策として有効なのは、バードパトロールです。バードパトロールとは鳥たちが滑走路付近に近づかないよう監視し、近づいた鳥たちには①音(散弾銃の空砲や競技用ピストル・鳥の苦しむ鳴き声を録音した音を流す)②火と煙(花火)③犬(鳥を追い立てる)などで、遠くへ逃がしてやります。 統計を見ますとその効果は絶大でバードパトロールを行っていない空港と比べるとバードストライクの件数は半分以下になっています。
データは国交省ホームページです。
  1. バードストライク件数の推移
  2. 2017年のバードストライクの状況
  3. 月別・空港別・野鳥の種類別など

Canvas not supported... Canvas not supported...


Canvas not supported...

 to Top

おしまい