また最近は航空機ばかりでなく、野鳥が風力発電の風力タービンに衝突する事故が多発しています。再生可能な自然エネルギーの活用はとても有効ですが、野鳥など野生生物の生息に悪影響を及ぼす可能性があり日本野鳥の会ではその対策に当たっています。(個人的には、残念ながら、IWC(国際捕鯨委員会)を脱退し、未だにボン条約(移動性野生動物の種の保全に関する条約)に批准しない現政権ではきちんとした解決は出来ないだろうと思いますが・・)
航空機のバードストライクとニアミスを合せた件数は、なんと年間2000件を(バードストライク:1553件)超えています。空港でのバードストライク対策として有効なのは、バードパトロールです。バードパトロールとは鳥たちが滑走路付近に近づかないよう監視し、近づいた鳥たちには①音(散弾銃の空砲や競技用ピストル・鳥の苦しむ鳴き声を録音した音を流す)②火と煙(花火)③犬(鳥を追い立てる)などで、遠くへ逃がしてやります。 統計を見ますとその効果は絶大でバードパトロールを行っていない空港と比べるとバードストライクの件数は半分以下になっています。
データは国交省ホームページです。
- バードストライク件数の推移
- 2017年のバードストライクの状況 月別・空港別・野鳥の種類別など
バードストライク件数の推移
- 表中、「航空事故」とあるのは、航空法第76条の「航行中の航空機の損傷」に当たるもの(だと思います)。フライトプランの変更や離陸中止もかなりの数に上ります。
- バードストライクの他、その件数の3~4割のニアミスが発生しています。
- バードパトロール(有り/なし)は1万離着陸回数当りのバードストライクの件数です。パトロール「有り」は「ない」場合に比べ46%(2005~2017年累計)に押さえられています。